・低気圧も動悸も息切れも胸やけも胃もたれもわかるようになった。
よく電車内のオッサンが、厳しい顔をしたり唸ったりしているのを見ませんか。
これが純粋な不機嫌ではないことを、わたしも最近理解し始めている。体で。
というのも、私の身体もそろそろ老化の入り口に来たと見え、常にどこかしらの部位が不調を抱えている。常に内臓や筋肉が、ストライキや抗議活動を行っているのだ。
・老化と老化のランデブー
まだ子供だったころ、テレビで流れる救心のCMが理解できなかった。息切れなんて運動すればするものだし、そもそも動悸って何?感じたことない。
他にも大人がよく語っていた低気圧の影響や、胸やけ・胃もたれも感じたことが無かった。だが、20代中盤を過ぎると、そうは行かない。身体が、心に対するレジスタンスを始めたのだ。
先ずは偏頭痛が始まり、次に拉麺を食べると胃もたれ(乃至腹下し)するようになり…そこから徐々に抵抗活動は広がりを見せ、現在は日常的な眼精疲労や肩こり・腰痛が加わっている。電車の乗り換えなどで急に運動すると、動悸息切れもする。つまりは常に体の複数箇所で、同時多発的に叛乱が起きているのだ。
体内で老化がランデブーして逢い引きしている。天候に応じてデートする連中は異なる。好天だったら肩こりと腰痛が二人で恋人つなぎなんかしちゃいながら歩いているだけだが、雨天の場合左肩の骨折痕はうずくし、昔やった膝も痛いし、低気圧が加わると偏頭痛さんすら加わって三人で観光旅行。酷いときは頭痛・肩こり・動悸・腰痛が乱交パーティーをしていたりもする。
・そんな老化と闘うために
そんな現状を、私が座して見ているわけではない。詳しい内容はこちらに譲るが、兎も角私たちは老いの坂を下り始めた。これから更に酷くなるだろう。
そうなる前に、何とか血行とかを良くしていきたいものである。どうせ回避できないにしろ、できるだけ彼らを痛めつけてやらないと気が済まないのだ。
ただ、私は彼らに対して非常にときめいている。考えると胸がどきどきするし、頭のなかも大半が彼らが占めている。これは恋に似ている。ときめきだ。
だけど彼らは爆弾で爆発すると病院送りにしてくるし、メモリアルもぶち壊す。これが青春に乗り損なった、オッサンの末路なのかも知れない。